AIに
「よろしく」
言えるまで

AIに任せる範囲を、
約1年かけて広げた話

2025.08〜2026.07

この方向で。
あとはよろしく。
方針を考える人間のイラスト

最初に、30秒だけ前提

個人開発 × Claude Code

Claude Codeで試した、
ひとつの個人開発事例です

「これが正解」という話ではありません。
詰まるたびに、AIへの任せ方を変えてきた記録です。

最初の状態

Claude Code以前〜初期

ルールなしで、一言だけ頼んでみた

計画も作業記録も完了条件もない。まずは、会話だけで作らせた。

パソコンを使う人間のイラスト

この機能を
追加しておいて

完成しました

AIのイラストAI会話も実装も、この1体
速い。たくさん作る。ただし、覚えておく場所も
「完了」の基準もない。

最初は、AIが作る速さそのものに驚いた。

課題 01

Claude Code以前〜初期

会話が長くなるほど、前の話が消えた

直すたびにラリーが増え、最初の条件が少しずつ薄れていく。

困りながらパソコンを見る人間のイラスト

この条件も入れて

違うよ、こうだよ

直しました

最初に言った条件は?

混乱しているAIのイラストAI会話の中だけで記憶
最初の目的この体験を良くしたい
最初の条件ここは変えない
いまの修正ここを直しました
会話が長くなる
直すほど、
最初の目的から遠ざかる

作るのは速い。でも、作りたいものから少しずつ離れていった。

改善 01

2025.08

記録と完了条件を、会話の外へ

忘れたら読み戻す。「できました」ではなく、テストが通ったら完了。

パソコンを使う人間のイラスト

この機能を
追加しておいて

実装とテストまで
終わりました

AIのイラストAI1タスクを実行
タスク記録のイラスト

会話の外に残す1 Task = 1 Markdown圧縮されても、作業状態を復元できる

言葉ではなく証拠UT / IT / E2E動くことをAI自身が確認する

動くものが、安定して作れるようになった。

課題 02

2025.08〜10

動く。でも進め方は、その場で決める

何を先に考え、どこで確認するか。その順番は、まだ会話頼み。

進め方を考える人間のイラスト

次は何をやる?

候補はこれです

まず計画しますか?

計画してみて

AIのイラストAI1タスクを実行
Task.md作業を記録
UT / IT / E2E動作を確認

毎回、その場で組み立て

次を選ぶ?計画する?実装する?確認する?
動く。でも毎回、
人が進め方を組み立てる

実装は安定した。進行管理は、人に残った。

改善 02

2025.10〜11

仕事の進め方を、4つの型にした

1体のAIが、同じ会話の中で順番に使う。

パソコンを使う人間のイラスト

次は?

候補はこれです

それでOK

AIのイラストAI同じAI・同じ会話
Task.md状態
Design.md計画
UT / IT / E2E証拠

1タスクの進め方

1次を選ぶQ_NEXT → Task.md
2計画するQPLAN → Design.md
3実装するQCODE ← Design.md
4確認するQCHECK = 計画 × 差分

Task.md と Design.md を受け渡しながら、この1体が順番に実行

毎回組み立てる作業から、決まった順番へ。

課題 03

2026.03

実装は任せられる。でも、画面確認は自分でやる

4つの工程が終わっても、最後のUATは人がブラウザを触っていた。

画面確認に疲れた人間のイラスト

実装できました

画面確認をお願いします

心の声
また自分で触るのか…

AIのイラストAI同じAI・同じ会話
Task.md状態
Design.md計画
UT / IT / E2E証拠

1タスクの進め方

1次を選ぶQ_NEXT
2計画QPLAN
3実装・テストQCODE
4確認QCHECK

ここまではAI。最後の画面確認だけ、人へ戻る

UAT人がブラウザを操作
「また自分で触るのか」で、開発が止まる

億劫な画面確認が、次の開発を止めていた。

改善 03

2026.03

AIが、ユーザーとして画面を触る

Playwright MCPで操作し、利用者の役へ切り替えてUATする。

パソコンを使う人間のイラスト

画面も確認して

操作して、迷う所も
見つけました

AIのイラスト

AIこの時点は同じ1体

Playwright MCP
実際の画面を操作

同じAIが、役を切り替えるPersona UAT

高校生高校生役説明を読まない
保護者保護者役慎重に比較
65歳の指導者65歳役ボタンを探す
8件最初の保護者UATで
見つかった改善点

動くだけでなく、ユーザーが迷う場所まで早く見つけられるようになった。

課題 04

〜2026.05

作る役と見る役。でも、目線は同じ

役割を切り替えても、実装中の前提や思い込みは残っていた。

レビュー結果を疑う人間のイラスト

計画どおり実装できました

心の声
動くけど…求めたものと違う

同じ会話・同じコンテキスト思い込みも一緒に引き継ぐ
実装するAI

役割 1作る実装中の前提

同じ目線
レビューするAI

役割 2見る作った側の目線

作ったAIに「正しい?」と聞くと、
作ったときの前提のまま答えやすい。

役割は変わっても、
見る目は切り替わっていなかった

技術的には動く。でも、求めたものかは人が最後に見直していた。

改善 04

2026.05〜07

一人のAIから、役割を分けたチームへ

人が話す相手はMainだけ。仕事ごとに、別のAIへ渡していく。

パソコンを使う人間のイラスト

このタスク、お願い

チームで進めます

Main AIのイラスト

人と話す唯一のAIMain / 司令塔仕事を渡し、結果をまとめる

選定と計画を行うAI

選ぶ・計画する高思考Q_NEXT / QPLAN

実装とテストを行うAI

作るAI高速・低コスト実装+テスト

最大3周
独立レビューを行うAI

疑うAI空のコンテキスト独立レビュー

UATを行うAI

UATするAIブラウザ操作ペルソナ切替

会話する相手は1体。実際に動くAIは、チーム。

最後の課題

2026.07

チームは動く。でも、人の返事で止まる

候補、計画、UAT結果。節目ごとに「OK」が必要だった。

承認依頼に追われる人間のイラスト

次はこれでいい?

OK

この計画でいい?

OK

UAT結果、確認して

OK

Main AIのイラスト

人と話す唯一のAIMain / 司令塔チーム自体は、すでに動く

STOP ×2選定と計画を行うAI

選ぶ・計画する人のOK待ち候補 / 計画

実装とテストを行うAI

作るAI実装+テスト高速

最大3周
独立レビューを行うAI

疑うAI独立レビュー空の文脈

STOPUATを行うAI

UATするAI人のOK待ち結果確認

AIは進める。
人の「OK」待ちで止まる

AIが速いほど、人の返事待ちがボトルネックになる。

Q_RUN — 内側のループ

2026.07

承認を消さず、仕組みに置き換えた

人の事前承認を、独立したAIの批評・証跡・事後レビューへ。

AIへ方向を伝える人間のイラスト

この方向で進めて

1タスク、完了まで進めます

Main AIのイラスト

MAIN / Q_RUNMain / 司令塔工程を止めずにつなぐ

CHECK選定と計画を行うAI

選ぶ・計画する別AIが計画批評判断ログ

実装とテストを行うAI

作るAI実装+テストTDD

最大3周
CHECK独立レビューを行うAI

疑うAI空のコンテキスト指摘が残れば戻す

CHECKUATを行うAI

UATするAI操作証跡事後レビュー

確認は残した。人の「OK」待ちだけ、仕組みに置き換えた。

人の返事を待たず、1タスクを完了まで進められるようになった。

Q_RUN — 外側の課題

2026.07

1タスクは完走。でも、次は毎回頼む

内側の工程は止まらない。外側の「次の開始」だけが人に残る。

次のタスクを毎回依頼する人間のイラスト

Task 01、完了しました

じゃあ、次もやって

Task 02、完了しました

心の声
毎回「次」って言うのか…

Main AIのイラスト

Q_RUN / 内側1タスク完走マシン選定 → 計画 → 実装 → レビュー → UAT → 完了

Task 01 DONE
人の「次」待ち
Task 02 DONE
人の「次」待ち
Task 03
1タスク終わるたびに、
「次やって」が必要

1タスクごとの開始だけが、人に残った。

到達点 / Q_RUNの外側

2026.07

この方向で、あとはよろしく

完走できる1タスクを、一度の依頼で順番に繰り返す。

プロダクトの方向を考える人間のイラストProduct Owner方向・曖昧な仕様
UX・重大な例外

次にやれそうなもの、
進めておいて

この3件を順に進めます

3件、完了しました

Main AIのイラスト

MAIN / Q_RUNAIチームの司令塔人が話す唯一のAI

高思考
Task 01選定 → 計画 → 実装 → レビュー → UATDONE
Task 02同じ1タスク完走ループDONE
Task 03同じ1タスク完走ループDONE

Q_RUN は別のAIではなく、Mainが1タスク完走ループを直列で回す仕組み。

AIが急に賢くなったのではない。
人の仕事を、細かな進行管理からプロダクト判断へ移した。

Illustrations: いらすとや